大学入試センター試験 2014年(平成26年) 本試 数学ⅠA 第1問 [1] 解説

(1)

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平方根と式の値

ab=(1+3)(13)(1+2)(12)=2

解答ア:2

まず通分して、たし算。
a+b=(1+3)(12)+(13)(1+2)(1+2)(12)
a+b=2+26
a+b=2(1+6)

解答イ:2, ウ:-, エ:1, オ:6

復習

この手の問題でよく使う変形の式がいくつかあるから、憶えておこう。
a2±b2=(a±b)22ab
a3±b3=(a±b)33ab(±a+b)

なので、
a2+b2=(a+b)22ab
a2+b2={2(1+6)}222
共通因数の22でくくって、
a2+b2=22{(1+6)21}
{}内はA2B2=(A+B)(AB)の形なので、
a2+b2=22(1+6+1)(1+61)
a2+b2=226(2+6)
a2+b2=222(6+3)
a2+b2=8(36)

解答カ:8, キ:3, ク6

アドバイス

このくらいの簡単な式なら展開してしまっても問題ないけど、もっと複雑な式の場合には展開すると大変だし、計算ミスも増える。因数分解中心の計算方法を身につけよう。

(2)

(1)より、
a2+b2+4(a+b)=8(36)+42(1+6)
a2+b2+4(a+b)=8(361+6)
a2+b2+4(a+b)=82=16

解答ケ:1, コ:6

ケコより、
a2+b2+4(a+b)16=0式A
この式を変形して、サシスセソの式を作る。目標の式にはbが含まれないので、bを消そう。

47
文字係数の方程式・不等式

(1)よりab=2なので、a0
よって b=2a式B

式Bを式Aに代入して、
a2+(2a)2+4(a+2a)16=0
分母を払おう。両辺をa2倍して、
a4+22+4(a3+2a)16a2=0
a4+4a316a2+8a+4=0

解答サ:4, シ:1, ス:6, セ:8, ソ:4