大学入試センター試験 2011年(平成23年) 追試 数学ⅡB 第1問 [1] 解説

ア~エ

真数条件より、
{0<6x0<x1
である。

これを計算して、
0<6x
x<6
0<x1
1<x
より、
1<x<6式A
となる。

解答ア:1, イ:6


uv0になるのは
0u かつ v0 u0 かつ 0v のいずれかのとき。

0u かつ v0のとき、
{0log2(6x)log2(x1)0式B
だけど、この式は一方の辺がlog,もう一方の辺がlogじゃないので、そのままだと計算できない。
だから、両辺ともlogにしよう。

復習

logじゃない項をlogにする方法の復習をしよう。。
ここでは、kという項を、底がalogにしてみる。

logaa=1なので、
k=k×logaa=logaak と変形できる。

混乱しないでほしいのだけど、ここで説明した方法は、例えば
log25x=3
のように、ひとつの式の中にlogの項とlogじゃない項が混じっているとき、logじゃない項をlogにする方法である。
320=10x
のように、全部の項がlogじゃないときは
log10320=log1010x
と、普通に両辺の対数をとればよい。

復習の方法を使って、式Bは
{0×log22log2(6x)log2(x1)0×log22
と変形できる。

これをそれぞれ計算して、
0×log22log2(6x)
log220log2(6x)
底が1より大きいので、
206x
16x
x5式C
log2(x1)0×log22
log2(x1)log220
底が1より大きいので、
x120
x11
x2式D
となる。
なので、0uv0になるのは、式A,式C,式Dの重なる範囲の
1<x2
である。

解答ウ:2

u0 かつ 0vのとき、
{log2(6x)00log2(x1)
だけど、この式は式Bの不等号の向きが変わっただけ。
なので、答も、
式Cより
5x
式Dより
2x
となるはずなので、なu00vになるのは、
5x<6
である。

解答エ:5


以上より、2<x<5の間で0<uvなので、uv最大値はこの範囲にある。

オ~キ

復習

相加平均と相乗平均の関係は、
0A0Bのとき、
A+B2AB
で、等号が成り立つのは
A=B
のときだった。

2<x<5の間で0<u0<vなので、相加平均と相乗平均の関係より、
2uvu+v
より
uv12(u+v)
である。
これにuvの式を代入して、
uv12(log2(6x)+log2(x1))
uv12log2(6x)(x1)
uv12log2(x2+7x6)(*)
となる。

解答オ:-, カ:7, キ:6

ク~ソ

(*)式の右辺を見ると、底は1より大きいので、真数の
x2+7x6式E
が最大のとき
log2(x2+7x6)
も最大になる。
なので、式Eの最大を求めよう。

式Aを平方完成すると、
(x27x)6

途中式 ={x27x+(72)2(72)2}6=(x72)2+(72)26=(x72)2+494244
=(x72)2+254
となるので、
式Eは、x=72のとき最大値254
をとる。

解答ク:7, ケ:2, コ:2, サ:5, シ:4


このx=722<x<5の範囲に入る。
また、x=72のとき、
u=log2(672)=log252 v=log2(721)=log252 なので、u=vとなり、(*)式の等号が成り立つ。

よって、uvの最大値は、(*)式のx2+7x6254を代入した
12log2254=12log2(52)2

途中式 12log2254=12×2×log2(52)=log25log22
12log2254=log251式F
となる。

ここで問われているのはuvの最大値ではなく、uvの最大値なので、式Fを2乗して、
(log251)2
が答だ。

解答ス:5, セ:1, ソ:2