大学入試センター試験 2011年(平成23年) 追試 数学ⅠA 第4問 解説

(1)

すべてのカードの取り出し方は、10枚から5枚出すので、
10C5=10987654321
       =947式A
       =252
通り。

解答ア:2, イ:5, ウ:2


得点が0点になるのは、取り出した5枚のカードのうち最大の数字Lが偶数のとき。
カードは5枚取り出すので、L5より小さくなることはないから、
L=6L=8L=10
の場合の数をそれぞれ求めてたそう。
L=6のとき、
1枚は、6が出る 残りの4枚は、12345の5枚から出る ので、場合の数は
1×5C4=5C1
           =5
通り。
L=8のとき、
1枚は、8が出る 残りの4枚は、1234567の7枚から出る ので、場合の数は
1×7C4=7C3
           =35
通り。
L=10のとき、
1枚は、10が出る 残りの4枚は、123456789の9枚から出る ので、場合の数は
1×9C4=126
通り。
これをすべてたして、
5+35+126=166
通りである。

解答エ:1, オ:6, カ:6

(2)

得点が0点じゃないのは
Lが奇数 のときで、得点は、取り出した5枚のカードのうちの
最大の数字L最小の数字S である。


得点が最も低いのは
Lが奇数 LSの差が最小なので、連続する5つの数字が出る とき。

このようなカードの取り出し方は表Aのような場合である。

表A
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

表Aより、得点は4点、取り出し方は3通りである。

解答キ:4, ク:3


得点が最も高いのは、
Lが奇数 LSの差が最大 なので、5枚のうち
2枚は91が出る 残りの3枚は、2345678の7枚から出る 場合。

なので、
得点は
91=8
場合の数は、
17C31=35通り
である。

解答ケ:8, コ:3, サ:5

(3)

得点が5点なのは、
Lが奇数 LS=5 のときなので、
LSの選び方は、94または72 残りの3つの数字は、Sより大きくL未満の4つの数字から選ぶ ことになる。

よって、場合の数は
2×4C3
である。
また、式Aより、すべての場合の数は947通りなので、確率は
2×4C3947=24947
            =263
となる。

解答シ:2, ス:6, セ:3

アドバイス

ここでは、すべての場合の数を、アイウの答の252ではなく、かけ算をする前の947を使った。
確率の計算のときには、かけ算を済ませた後の答を使うよりも、かけ算前の形を使った方が約分が楽でミスしにくいことが多い。
基本的にはかけ算前の形を使おう。


得点が6点なのは、
Lが奇数 LS=6 のときなので、
LSの選び方は、93または71 残りの3つの数字は、Sより大きくL未満の5つの数字から選ぶ ことになる。

よって、場合の数は
2×5C3
である。
また、式Aより、すべての場合の数は947通りなので、確率は
2×5C3947=252947
            =563
となる。

解答ソ:5, タ:6, チ:3


得点が7点なのは、
Lが奇数 LS=7 のときなので、
LSの選び方は、92 残りの3つの数字は、Sより大きくL未満の6つの数字から選ぶ ことになる。

よって、場合の数は
1×6C3
である。
また、式Aより、すべての場合の数は947通りなので、確率は
1×6C3947=54947
            =563
となる。

解答ツ:5, テ:6, ト:3


以上より確率分布表を書くと、表Bができる。

表B
得点 0 4 5 6 7 8
確率 166947 3947 297 597 597 35947 1

表Bより、得点の期待値は
43947+5297+6597+7597+835947
=397+1097+3097+3597+23597
=3+10+30+33597
=14863
となる。

解答ナ:1, ニ:4, ヌ:8, ネ:6, ノ:3