大学入試センター試験 2011年(平成23年) 追試 数学ⅠA 第1問 [2] 解説
(1)
4の倍数は必ず偶数なので、$C$は$A$の部分集合である。 12の倍数は$B$と$C$に含まれるので、$B$と$C$は共通部分をもつ。 より、ベン図のうち、正しいものは⓪である。
解答セ:0
(2)
アドバイス
必要条件・十分条件の問題は、一般的には
$p\Rightarrow q$×
$p\Leftarrow q$○
なので、必要条件
のように解くことが多いけど、○×の判定で混乱したり間違えたりすることが多い、なので、図や表で表せるときは、集合の大小で考える方がおすすめ。
図Aで、
$p$は$q$であるための必要条件
$q$は$p$であるための十分条件
である。
言いかえると、一方の集合がもう一方に含まれるとき、
大きい集合は小さい集合であるための必要条件
小さい集合は大きい集合であるための十分条件
である。
「大は小の必要条件。」呪文のように憶えておこう。
図Bで、
$C$は、緑色の部分。
$A\cap B$は、斜線部分。
どちらの集合も他方を含んでないので、必要条件でも十分条件でもない。
解答ソ:3
図Cで、
$A$は、斜線部分。
$\overline{C}$は、青い部分。
なので、
$A\cap\overline{C}$は、図Dの緑色の部分。
$A$は、図Dの斜線部分。 図Dの緑の部分は斜線部分に含まれているので、十分条件である。
解答タ:2
図Eで、
$A\cup B$は、緑色の部分。
$A\cap\overline{C}$は、図Fの斜線の部分。
$B$は、図Fの青い部分。
なので、
$A\cap\overline{C}$または$B$は、図Eの斜線部分。
図Eの緑の部分は斜線部分を含んでいるので、必要条件である。
解答チ:1
図Gで、
$A\cup B$は、緑色の部分。
$A$は、図Hの青い部分。
$B\cap\overline{C}$は、図Hの斜線部分。
なので、
$A$または$B\cap\overline{C}$は、図Gの斜線部分。
緑の部分と斜線部分は等しいので、必要十分条件である。
解答ツ:0