大学入試センター試験 2011年(平成23年) 本試 数学ⅡB 第2問 解説

ア~カ

Cの式を微分して、
y=2x
これに点Pのx座標を代入して、
2a
が、接線の傾き。
傾き2aの直線が点P(a,a2)を通るので、の式は、
ya2=2a(xa)
y=2ax2a2+a2=2axa2 である。

解答ア:2, イ:a, ウ:2

接線x軸の交点なので、の式のy0を代入して、
2axa2=0
a(2xa)=0
a0なので、
x=a2
である。
なので、交点Qの座標は
(a2, 0)
となる。

解答エ:a, オ:2, カ:0

キ~ニ

図A
大学入試センター試験2011年本試 数学ⅡB第2問 解説図A

Sは、図Aの赤い部分。
Cの式が簡単なのでそのまま積分してもいいんだけど、積分の計算は別解を見てもらうとして、せっかくだから16公式を使う練習をしよう。
S=(+)
と考える。

+青でできる三角形の面積をS1とすると、
三角形の面積=12×底辺×高さ より、
S1=12a2a2=a34

青の面積をS2とする。
直線OPの式をy=bxとすると、
S2=0a(bxx2)dx=0a(x2bx)dx

これに16公式を使って、
S2=(16a3)=a36

S=S1S2なので、
S=a34a36=3a3122a312=a312 となる。

解答キ:3, ク:1, ケ:2

別解

Sを積分して求めると、次のようになる。

S=0a2x2dx +a2a{x2(2axa2)}dx
これを普通に積分すると面倒なので、次のように変形する。

S=0a2x2dx +a2ax2dxa2a(2axa2)dx=0ax2dx a2a(2axa2)dx この式の後半部分は図Aの緑の三角形の面積。
積分して求めてもいいんだけれど、12×底辺×高さ の方が楽だ。

S=0ax2dx 12(aa2)a2

途中式 S=[13x3]0a12a2a2=a33a34=4a3123a312
S=a312式A
となる。

解答キ:3, ク:1, ケ:2

次はTだ。
Sを求めたときのように計算してもいいんだけど、Tは積分範囲がひとつにまとまっているので、普通に積分した方が計算が楽。
T=[13x3ax2+a2x]a2

途中式 T=(1323a22+a22)(13a3aa2+a2a)=834a+2a2a33
T=a33+2a24a+83式B
となる。

解答コ:3, サ:2, シ:4, ス:8, セ:3


式A,式Bより、
U=S+T=a312a33+2a24a+83=a34+2a24a+83 である。

0a2におけるUの最大・最小を求めるので、式Cを微分して増減表を書こう。
U=34a2+4a4
U=0のとき、
34a2+4a4=0
3a216a+16=0
(3a4)(a4)=0
より、a=434
このうち、4は定義域に入らない。

また、 a=0のとき、
U=83

a=2のとき、
U=234+22242+83=2+83=23

a=43のとき、
U=14(43)3+2(43)2443+83

途中式 U=4233+24232423+83=833(2+34322+32)=8331
U=827

以上から増減表を書くと、

x 0 43 2
U 0 +
U 83 827 23

となる。

増減表より、Uは、
a=0のとき 最大値83
a=43のとき 最小値827
をとる。

解答ソ:0, タ:8, チ:3, ツ:4, テ:3, ト:8, ナ:2, ニ:7