大学入試センター試験 2011年(平成23年) 本試 数学ⅡB 第1問 [1] 解説
ア~カ
関数の式を
とする。
を見ると、三角関数の合成をしたくなるけど、次の行が
の形なので、まず両辺を2乗しよう。
アイウエの式を見ると
となる。
解答ア:2, イ:2, ウ:3, エ:1
これから、式A,式B,式Cを使って、
式Aの後半の
の部分は
と変形できる。この式の
と書ける。
式Aの前半の
の式部分には角度が
解法1
2倍角の公式から式Cを
それぞれの解法に入る前に、2倍角の公式の復習をしておこう。
公式
解法1
公式より、
これを式Cに代入して、
式C'と式Dを式Aに代入して、
である。
解答オ:2, カ:2
解法2
ストーリーを簡単にするために、先に式Aに式Dを代入しておこう。
2倍角の公式を代入して、
この式に式Cを代入したい。
式Cには
式Cを
と変形して、式A'に代入すると、
である。
解答オ:2, カ:2
キ~セ
今度は式Bの合成だ。
である。
解答キ:2, ク:3
問題文より
なので、この各辺に
である。
解答ケ:6
式Gの範囲は、図Aの緑の範囲。
各辺を2倍して、
この式の中辺は、式Fより
である。
解答コ:-, サ:1, シ:3
式Hの範囲で、式Eの二次関数の最小値を求めよう。
式Eは
と平方完成できるので、図Bのようなグラフになる。
図Bより、最小値は
解答ス:1, ソ:-, タ:3
最後に、
式Fより、
図Cより、
つまり
のときである。
解答セ:6