大学入試センター試験 2011年(平成23年) 本試 数学ⅠA 第3問 解説

(1)

図A
大学入試センター試験2011年本試 数学ⅠA第3問 解説図A

図Aの△ABCに余弦定理を使って、
x2=72+(27)22727cosB
x2=3528cosB
B=θなので、
x2=3528cosθ式A
となる。

解答ア:3, イ:5

同様に、△ACDに余弦定理を使って、
x2=32+(23)22323cosD
x2=1512cosD式B
四角形ABCDは円に内接しているので、
D=180B
なので、
cosD=cos(180θ)
cosD=cosθ
であるから、式Bは
x2=15+12cosθ式B'
となる。

解答ウ:1, エ:2


式Aと式B'の連立方程式を解く。

式A=式B'より、
3528cosθ=15+12cosθ
40cosθ=20
cosθ=12
θ=60=B
である。

解答オ:1, カ:2

これを式B'に代入して、
x2=15+1212
x2=15+6
x2=21
0<xなので、
x=21=AC
となる。

解答キ:2, ク:1


次は、外接円の半径だ。
△ABCに正弦定理を使って、
ACsinB=2R式C
ここで、
B=60 AC=21 なので、式Cは
2132=2R
となる。これを解いて、
322R=21
R=7
である。

解答ケ:7

このことから、辺BCは外接円Oの直径であることが分かる。


四角形ABCDの面積は、
四角形ABCD=△ABC+△ACD式D

△ABC=12ABBCsinB
△ABC=12727sin60
△ABC=732

△ACD=12CDDAsinD
△ACD=12323sin120
△ACD=332

なので、式Dは
四角形ABCD=732+332
四角形ABCD=1032
四角形ABCD$$=53
となる。

解答コ:5, サ:3

(2)

図B
大学入試センター試験2011年本試 数学ⅠA第3問 解説図B

接点と中心を結ぶ線と、接線のなす角は90なので、
OAE=90
である。

解答シ:9, ス:0

円外の点Eから円に二本の接線を引いたとき、点から接点までの距離は等しいので、
AE=DE
点Eと円の中心を結ぶ線は、二本の接線のなす角を二等分するので、
AEF=DEF
以上より、△EADは二等辺三角形で、EFは頂角の二等分線。
なので、EFは底辺ADの垂直二等分線である。
よって、
AFE=90
である。

解答セ:9, ソ:0

以上より、
△OAF∽△OEA
なので、
OA:OF=OE:OA
OFOE=OA2
ここで、OAは円Oの半径なので、ケより7だから、
OFOE=72
OFOE=7
である。

解答タ:7


図C
大学入試センター試験2011年本試 数学ⅠA第3問 解説図C

EFG=EHG=90
なので、F,HはEGを直径とする円上にある。

解答チ:2

方べきの定理より、
OHOG=OFOE
タより、OFOE=7なので、
OHOG=7
である。

解答ツ:7