大学入試センター試験 2014年(平成26年) 追試 数学ⅠA 第2問 解説

ア~ス

95-96
二次関数の決定

①が(1,4),(2,7)を通るので、

(x,y)(1,4)を代入して、
a(1)2+b(1)+c=4
ab+c=4式A

(x,y)(2,7)を代入して、
a22+b2+c=7
4a+2b+c=7式B

式B-式Aより、
)4a+2b+c=7
) ab+c=4
)3a+3b=3
a+b=1
b=a+1式C

解答ア:-, イ:1

式Cを式Aに代入して、
a(a+1)+c=4
2a+c=5
c=2a+5式D

解答ウ:-, エ:2, オ:5

式C・Dを①に代入して、
y=ax2+(a+1)x2a+5①'

75
二次関数のグラフ(平方完成)

①'から頂点を出すのだけれど、 解法1
素直に平方完成をする
解法2
b2aで頂点のx座標を求め、それを①'に代入してy座標を求める
方法が考えられる。2次関数の式がややこしいときは解法2が楽なことが多いけど、今回は解法1も2も手間は同じかも。

解法1

y=a{x2+a+1ax}2a+5
y=a{x2+a+1ax+(a+12a)2(a+12a)2}
                 2a+5
y=a{x2+a+1ax+(a+12a)2}a(a+12a)2
                 2a+5
y=a(x+a+12a)2(a+1)222a2a+5
y=a(xa12a)2
          +(a+1)2+22a(2a+5)22a
y=a(xa12a)2+a2+2a18a2+20a22a
y=a(xa12a)2+9a2+22a122a
となるので、頂点の座標(p,q)は、
{p=a12aq=9a2+22a14a
である。

解答カ:1, キ:2, ク:-, ケ:9, コ:2, サ:2, シ:1, ス:4

解法2

復習

y=ax2+bx+cの軸は、
x=b2a
だった。

よって、①'の軸は
x=a12a

解答カ:1, キ:2

頂点のy座標は、これを①'に代入して、
y=a(a12a)2+(a+1)(a12a)2a+5
y=(a1)222a(a1)(a12a)2a+5
y=12(a1)22a(a1)22a2a+5
y=(a1)22a(121)2a+5
y=(a1)22a(12)+(2a+5)4a4a
y=(a1)24a+(2a+5)4a4a
y=a2+2a18a2+20a4a
y=9a2+22a14a
である。

解答ク:-, ケ:9, コ:2, サ:2, シ:1, ス:4

(1)

77
グラフの平行移動(1)

a=2のとき、①の頂点は
(a12a, 9a2+22a14a)
a=2を代入して、
(2122, 922+222142)
=(14, 4(9+11)18)
=(14, 78)

y=2x2のグラフの頂点は、(0,0)

(14, 78)(0,0)に平行移動するので、
x軸方向に14
y軸方向に78
移動すればよい。

解答セ:-, ソ:1, タ:4, チ:-, ツ:7, テ:8

(2)

グラフがy軸に関して対称になるので、グラフの軸はy軸である。
よって、
a12a=0
a=1

これを頂点のy座標に代入して、
y=912+221141
y=3

解答ト:3

(3)

85
二次関数の最大・最小

0<aなので、グラフが最小となるのは頂点。よって、頂点のy座標が0になるときのaを求める。

9a2+22a14a=0
より、
9a2+22a1=0
9a222a+1=0

104
二次方程式の解の公式

解の公式より
a=22±22249129
a=22±22112223229
a=22±21123229
√の中はA2B2=(A+B)(AB)の形なので、
a=22±2(11+3)(113)29
a=22±214829
a=22±2722329
a=22±222729
a=11±2279
である。

解答ナ:1, ニ:1, ヌ:4, ネ:7, ノ:9

(4)

88
文字係数の二次関数の最大・最小

最後は1x2における最小値の問題。
放物線の軸はx=a12aなので、頂点が動くタイプの二次関数の最大最小の問題である。

まず、場合分け。
下に凸のグラフの最小を聞かれているので、図A・B・Cの3通りに場合分けをしよう。

図A
大学入試センター試験2014年追試 数学ⅠA第2問 解説図A   
図B
大学入試センター試験2014年追試 数学ⅠA第2問 解説図B   
図C
大学入試センター試験2014年追試 数学ⅠA第2問 解説図C

図Aになるのは、
a12a<1

47
文字係数の方程式・不等式

aは正の数なので、両辺に2aをかけても不等号の向きは変わらないから、
a1<2a
1<a式E
aは正なので、0<aと式Eの重なる範囲は、
0<aのとき。
あれ?
ということは、図B・図Cになることはないのかな?

図B・図Cになるためには、軸が1より右にないといけない。
よって、
1<a12a
0<aでこれを解くと、式Eの逆の、
a<1
になるので、あてはまるaは存在しない。
なので、図B・図Cにはならない。

以上より、図Aの場合だけを考えよう。
図Aの場合、最小値をとるのはx=1のとき。
このときの最小値が0になるようなaの値を求める。

①'に(x,y)=(1,0)を代入して、
a12+(a+1)12a+5=0
aa+12a+5=0
2a=6
a=3
である。

解答ハ:3