大学入試センター試験 2013年(平成25年) 追試 数学ⅡB 第1問 [1] 解説

解説

z=2x2+4xyy2x=cosθy=sinθを代入して、
z=2cos2θ+4cosθsinθsin2θ
z=3cos2θ+4cosθsinθ1式A

復習

2倍角の公式は、
sin2θ=2sinθcosθ
cos2θ=cos2θsin2θ
cos2θ=2cos2θ1
cos2θ=12sin2θ
tan2θ=2tanθ1tan2θ
だった。

よって、式Aは、
z=3(cos2θ+12)+2sin2θ1
z=3cos2θ+4sin2θ+12
問題文のマスに合う形に変形して、
z=12+3cos2θ+4sin2θ2式A'

解答ア:2, イ:3, ウ:4

式A'の3cos2θ+4sin2θ部分で三角関数の合成をして、
z=12+52sin(2θ+α)式A''
ただし、sinα=35, cosα=45

解答エ:5


ここでsin(2θ+α)を単位円の形でグラフに描くと、図Aのようになる。図中、円周の緑色の部分が定義域、赤い点が最大値、青い点が最小値を表している。

図A
大学入試センター試験2013年追試 数学ⅡB第1問[1] 解説図A

図Aより、
sin(2θ+α)は、 2θ+α=π2のとき、最大値1 2θ+α=32πのとき、最小値1 だから、
1sin(2θ+α)1式B
これを使って式A''を作る。
各辺を52倍して、
5252sin(2θ+α)52
各辺に12をたして、
212+52sin(2θ+α)3
式A''より、12+52sin(2θ+α)=zなので、
2z3式B'
である。

よって、
最大値は3
そのときの角度は、式B'から右辺を逆にたどっていって、式Bの右辺のとき。なので、
2θ+α=π2式C
のとき。

解答オ:2, カ:3

式Cのとき、
2θ=π2α
より、
cos2θ=cos(π2α)
cos(π2α)=sinαなので、
cos2θ=sinα式C'

解答キ:2

sinα=35と2倍角の公式より、式C'はさらに
2cos2θ1=35
cos2θ=45

0<cosθなので、
cosθ=25
cosθ=255

解答ク:2, ケ:5, コ:5

sin2θ+cos2θ=1なので、
sin2θ+45=1
sin2θ=15
0<sinθなので、
sinθ=15
sinθ=55
である。

解答サ:5, シ:5