大学入試センター試験 2012年(平成24年) 本試 数学ⅡB 第4問 解説

(1)

図A
大学入試センター試験2012年本試 数学ⅡB第4問 解説図A

MCEの中点なので、
OM=OC+OE2
とかける。

これに
{OC=cOE=b+c
を代入して、
OM=c+(b+c)2=b+2c2=12b+c である。

解答ア:2

NAD3:1に内分する点なので、
ON=1OA+3OD3+1
とかける。

これに
{OA=aOD=a+b
を代入して、
ON=a+3(a+b)4=4a+3b4=a+34b である。

解答イ:3, ウ:4

別解

OM=OC+CM
MはCEの中点なので、
OM=OC+12CE
ここで、
OE=OC+CE OC=c OE=b+c より、
CE=b
と書ける。
よって、
OM=c+12b
である。

解答ア:2

ON=OA+AN
NはADを3:1に内分する点なので、
ON=OA+34AD
ここで、
OD=OA+AD OA=a OD=a+b より、
AD=b
と書ける。
よって、
ON=a+34b
である。

解答イ:3, ウ:4

(2)

Oから、FLs:(1s)に内分する点PへのベクトルOPは、
OP=(1s)OF+sOL
とかける。

これに
{OF=a+cOL=OB+OD2=12a+b
を代入して、
OP=(1s)(a+c)+s(12a+b)

途中式 OP=(1s)a+(1s)c+s2a+sb=(1s+s2)a+sb+(1s)c
OP=(1s2)a+sb+(1s)c式A
と書ける。

解答エ:1, オ:2, カ:1

よって、MPは、
MP=OPOM

途中式 MP={(1s2)a+sb+(1s)c}(12b+c)=(1s2)a+(s12)b+(1s1)c
MP=(1s2)a+(s12)bsc
式B
となる。

また、MNは、
MN=ONOM

途中式 MN=(a+34b)(12b+c)=a+(3412)bc
MN=a+14bc
である。
よって、MP=kMNとなるkが存在するならば、
MP=k(a+14bc)
より、
MP=ka+k4bkc式C
となる。

式B=式Cなので、
{1s2=ks12=k4s=k式D
のすべてを満たすskが存在するならば、点PはMN上にある。

式Dの一番下の式より、
s=k
なので、これを他の2式に代入して、
{1s2=ss12=s4
となる。
上の式より、
2s=2s
3s=2
s=23
k=23
下の式より、
4s2=s
3s=2
s=23
k=23
となって、s=k=23のとき、式Dのすべての式が成り立つ。
つまり、式Dのすべてを満たすskが存在するので、M,N,Pは一直線上にある。

解答キ:2, ク:3, ケ:2, コ:3

(3)

図B
大学入試センター試験2012年本試 数学ⅡB第4問 解説図B

式Aのs23のときの点Pが点Gなので、
OG=(1232)a+23b+(123)c

途中式 OG=(113)a+23b+(123)c=23a+23b+13c
OG=13(2a+2b+c)式E
となる。

解答サ:1, シ:3, ス:2, セ:2

よって、GFは、
GF=OFOG

途中式 GF=(a+c)13(2a+2b+c)=13(3a+3c)13(2a+2b+c)
GF=13(a2b+2c)式F
である。

解答ソ:2


式Fより、
|GF|2=|13(a2b+2c)|2=132|(a2b+2c)|2=132(|a|2+4|b|2+4|c|24ab8bc+4ca) とかける。

ここで、|a|=5|b|=4|c|=3ab=bc=ca=0なので、
|GF|2=132(5+416+43)=8132 0<|GF|なので、
|GF|=93=3
となる。

解答タ:3


GH=OHOG
これは、OH=tcおよび式Eより、
GH=tc13(2a+2b+c)=133tc13(2a+2b+c)=13{2a2b+(3t1)c} とかける。

式F,式Gより、GFGHは、
GFGH={13(a2b+2c)}[13{2a2b+(3t1)c}]=19(a2b+2c){2a2b+(3t1)c}=19{2|a|2+4|b|2+2(3t1)|c|2}=19{25+416+2(3t1)3}

途中式 GFGH=19(10+416+29t6)=19(92t+41616)=19(92t+316)
GFGH=2t+163
となる。

解答チ:2, ツ:1, テ:6, ト:3

FGH=MGH=θとすると、
GFGH=|GF||GH|cosθ GMGH=|GM||GH|cosθ とかける。

これは、|GF|=3|GM|=2より、
GFGH=3|GH|cosθ
|GH|cosθ=GFGH3式H
GMGH=2|GH|cosθ
|GH|cosθ=GMGH2式I
となる。
式H=式Iなので、
GFGH3=GMGH2
GFGH=32GMGH
である。

解答ナ:3, ニ:2

これに①,②を代入して、
2t+163=32(2t+103)
2t+163=3t+5
両辺を3倍して分母を払って、
6t+16=9t+15
3t=1
t=13
となる。

解答ヌ:1, ネ:3