大学入試センター試験 2012年(平成24年) 本試 数学ⅠA 第2問 解説
ア~カ
①式を平方完成して、
途中式
より、頂点の座標は
解答ア:2, イ:4, ウ:4
別解
復習
だった。
この問題のように、平方完成がちょっと面倒なときには、このやり方が楽。
①式の頂点の
これを①式に代入して、
解答ア:2, イ:4, ウ:4
この頂点が
解答エ:8, オ:1, カ:3
問題を解く前に、この式を①式に代入して
①'
ついでに、頂点の座標も
(1)
二次関数のグラフが
より
とかける。
これを計算すると
途中式
となる。
解答キ:-, ク:9, ケ:4
次は、
このタイプの問題は、決まった解き方をするので憶えておこう。
復習
ポイントは、条件に合うグラフを描いて、
判別式から、
この方針で解いてみよう。
図Aを見ながら復習の3つの条件を考えると、
条件A:
それぞれの条件について解こう。話の都合上、条件Bからはじめる。
条件B
①'式に
ここで、
である。
アドバイス
方程式
とする解の公式もあるけど、上の計算のように√の中を因数分解すると、すぐにこの公式と同じ形になる。なので、この公式は憶える必要はない。てか、この公式に頼ると因数分解をしなくなるので、個人的にはむしろ害があると思ってます。
次に、条件A。
上に凸の放物線の
なので、条件Aは考えなくてもよい。
アドバイス
考えてもいいけど、余計な作業が増えるだけで、答には影響がないです。
最後に条件Cだけど、軸はどこにあってもよいので、これも考えなくてもよい。
以上より、求める
である。
解答コ:4, サ:3
(2)
よく見る、頂点が移動する場合の2次関数の最小値の問題だ。これも決まった解き方があるので憶えておこう。
上に凸のグラフの最小値なので、
(i) 頂点が定義域の中央より左にあるとき
最小値は
(ii) 頂点が定義域の中央または右にあるとき
最小値は
の2つのパターンを考えよう。
頂点が定義域のちょうど中央のときは(i),(ii)のどちらに入れてもいいけれど、今は(ii)に入れておいた。
(i) 頂点が定義域の中央より左にあるとき
式Aより、頂点の
のとき。
このとき、関数①の最小値は、①'式に
これが
途中式
このうち、式Cの範囲に入るのは
である。
解答シ:-, ス:3
(ii) 頂点が定義域の中央または右にあるとき
このパターンになるのは
のとき。
このとき、関数①の最小値は、①'式に
これが
途中式
このうち、式Dの範囲に入るのは
である。
解答セ:1
図Eより、関数①が最大となるのは、頂点のとき。
よって、求める最大値は、式Aの
である。
解答ソ:-, タ:1, チ:3
別解
最大値は①'式に
解答ソ:-, タ:1, チ:3
これをグラフにすると、図Gができる。
図Gより、
解答ツ:4, テ:-, ト:1, ナ:6
別解
アドバイス
計算だけで解く例も載せておく。位置ベクトルを求めるときと同じで、矢印の先っちょの座標から根っこの座標を引けばよい。
けれど、試験本番では、計算だけで解くと移動のはじめの点と終わりの点を間違えたりしがちなので、面倒でもミスを防ぐために図Gを描くことをお薦めする。
式Eを式Fに平行移動するので、
解答ツ:4, テ:-, ト:1, ナ:6