大学入試センター試験 2012年(平成24年) 本試 数学ⅡB 第1問 [2] 解説
解説
まず、三角比の拡張の復習から。
復習
単位円(半径
黒い点の
より、
なので、図Cに角度の線を赤で、定義域を緑で書き込むと、図Dができる。
図Dより、
となる。
解答シ:6, ス:5
それから、図Dのオレンジの角度は
で、セ以下を解いてゆくのだけれど、どうすればよいのか一瞬悩むと思う。
アドバイス
センター試験に限らず、マークシートのテストで悩んだら、上を見て、下を見る。つまり、今までの流れを確認して、それでも分からなければ先の流れを読む。
今回も、まず上を見よう。
シスは、
黒い点の
単位円に
さっきと同じように、角度の線を赤で、定義域を緑で書き込むと、図Fができる。
図F中のオレンジの角度は
図Fより、
となる。
このうち小さい方が
である。
解答セ:4, ソ:2, タ:3
同じようにして
単位円で
さっきと似たようなグラフができたけど、
正の方向から右回り
負の方向から左回り
に
図Hでも同じようにすればいい。
図Hより、
となる。
よって、
である。
解答チ:4, ツ:2, テ:5
途中式
各辺に
途中式
この式の中辺は式Cと同じなので、
である。
式Bより、
途中式
各辺に
途中式
この式の中辺は式Eと同じなので、
である。
求める範囲は、式Dの範囲または式Fの範囲なので、
であることが分かる。
解答ト:3, ナ:8, ニ:1, ヌ:1, ネ:8
式Gの範囲をグラフで表すと、図Iのようになる。
である。
なので、式Hは
とかける。
両辺
となるので、最大値をとるときの
解答ノ:3, ハ:2, ヒ:2
また、図Iより、最大値は
解答フ:1