大学入学共通テスト 2025年(令和7年) 本試 数学ⅠA 第1問 [1] 解説
(1)
より
と変形できる。
これを因数分解すると
解答ア:2, イ:8
(2)
(i)
より
とかける。
これをたすきがけすると
| → | |||
| → | |||
| |
となるから、式Aは
と因数分解できる。
解答ウ:2, エ:5, オ:3, カ:2
したがって、このとき、①の解は
である。
(ii)
である。
このうち 赤い方の解は、分母を有理化すると
解答キ:6, ク:4
(iii)
アドバイス
必要条件・十分条件の問題は、一般的には
なので、
って解くことが多いけど、○×の判定で混乱したり間違えたりすることが多い。なので、図や表で表せるときは、集合の大小で考える方がおすすめ。
必要条件・十分条件と集合
図Aで、
つまり、片方の集合がもう片方に含まれるとき、
大きい集合は小さい集合の必要条件
小さい集合は大きい集合の十分条件
である。
「大は小の必要条件・小は大の十分条件。」
呪文のように憶えておこう。
図Bのようにふたつの集合が等しい場合は、必要十分条件となる。
図Cのように、片方がもう片方を含むような関係でない場合には、必要条件でも十分条件でもない。
アドバイスの考え方で集合を使って解くと、次のようになる。
式Bより、①の解が
パターンAになるのは
より
パターンBになるのは
より
のとき。
したがって、①の解が
のときである。
以上より、
図Dのように、斜線の集合は青い集合に含まれている。
なので、斜線の集合は青い集合であるための十分条件だ。
つまり、
解答ケ:1
別解
集合を使わずに解くと、次のようになる。
となるけど、赤い方の解は分母が
つまり、このとき ①の解は
よって、
は○
である。
①の解が
パターンAになるのは
より
パターンBになるのは
より
のとき。
よって、①の解が
のときだから、
は×
である。
以上より
× | ①の解が |
なので、
解答ケ:1