大学入試センター試験 2013年(平成25年) 本試 数学ⅡB 第3問 解説
(1)
復習
まず、漸化式の基本の復習をしよう。
漸化式の基本の形は4つあって、
だった。
今回は4つめのパターンだ。
なので、特性方程式を使って解く。
①の小さな文字を消して
とおくと、
これを①の両辺から引いて、
である。
解答ア:3, イ:2
となり、これは漸化式の基本の形の2つめだから、
なので、
よって、数列
これに
解答ウ:2, エ:3, オ:3, カ:2
この数列の初項から
複分数の分母分子に
解答キ:9, ク:4, ケ:3, コ:3, サ:2
アドバイス
式Cをつくるのに、式B'ではなく式Bを使った。
等比数列の和の公式でも、Σの公式でも、式B'にはすぐにあてはめることができないが、式Bだと簡単に使えるため。
無意識に式変形の最後の形を使うのではなく、計算しやすい式を使おう。
(2)
解答シ:2
解答ス:5, セ:3
おぉ。数学で用語を問う問題が出た。
選択肢の用語を一応簡単に復習しておこう。
復習
0.
整式÷一次式の計算の簡略版。
1.
角度を表す方法のひとつ。例えば、
で、2。
解答ソ:2
帰納法を自分で作る問題はセンター試験に出たことがない。まぁ、マークシート方式だから当然と言えば当然だけど。
なので、[Ⅱ]の証明全部を読んで理解する必要はなくて、答えだけ作ろう。
問題の指示通り、②に
これと、
まず、タチの式の左辺
これは式Dの左辺と同じなので、タチの式は式Dを材料にしよう。
式Dより、
右辺を見ると、
なので、この2つを
できた。
これを式D'に代入して、
となる。
解答タ:b, チ:c
ツテの式も同じようにして作る。
左辺の
これは式Eの左辺と同じなので、ツテの式は式Eを材料にしよう。
式Eより、
右辺を見ると、分子の
なので解決。
なので、式E'は
である。
解答ツ:b, テ:b
次は、トナニの式だ。
問題文から、式D''と式E''から作るのは分かるけど、一瞬悩みそう。
アドバイス
そういうときは、材料になる式と、作りたい式を並べて書いて、見ながら考える。
見比べると、式E''の分子が作りたい式の分母になっている。
ということは、式D''に式E''を代入すれば、何とかなりそう。
式D''に式E''を代入して、
分母分子に
となる。
解答ト:c, ナ:b, ニ:b
最後は、
である。
解答ヌ:3