数学B : 数列 群数列2
例題
数列
を
のように群に分けるとき、
(1)
(2)
(類:センター試験2003年本試)
アドバイス
各群に含まれる項がすべて同じ値の群数列の問題だ。
このタイプの問題は、実は群数列的な考え方をしなくても解ける。
けれど、定期テストや模試などでも群数列として出題されるので、以下群数列として解説した。
例によって表を使って解くから、まだ読んでない人は先に群数列のページを見てもらいたい。
問題を解く準備
例題の情報を、表Aにまとめた。
で、問題を解く前に、表Aのピンクのマスをうめよう。
群 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
⑤ | ④ | ||||||||||
値 | ② | ② | |||||||||
群の | 項数 | ① | |||||||||
和 | ③ |
まず①から始めよう。
ここに入るのは、第
第
それから、②。
第
第
ここまで求めたら、③の、群の項の和を計算しておこう。
群の項数は
である。
次は、④。
第
第
④
④
④
である。
④が分かれば⑤は簡単だ。
第
第
なので、
⑤
⑤
となる。
これまでの結果を書き込んで表を完成させたのが、表Bだ。
群 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
値 | |||||||||||
群の | 項数 | ||||||||||
和 |
この表Bを見ながら問題を解いてゆく。
(1)
表Bより、
第
第
よって、
となる
式Aの中辺と右辺より、
なんだけど、これを真面目に二次不等式として解いてはいけない。時間がかかるから。
式Bの右辺は連続する整数。
なので、かけて
今回は
式Bの左辺の
と考えると、
式Bの右辺に
なので、式Bは成り立つ。
また、
よって、
表Bより、第
なので、第
以上より
である。
解答
(2)
(1)と同じように、
である。
表Bより、第
なので、第
とかけるから、
という式ができる。
これを変形して、
右辺の
となる。
これから式Dを解くのだけれど、(1)の式Bのときと同じような考え方をしよう。
式Dの
左辺は、
次に
式Dに
両辺を
より、式Dは
以上より、第
よって、求める
ここまでの結果を表にすると、表Cができる。
群 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
項 | ||||||||||||
合計 |
表Cについて、ちょっと補足。
①の
表Bより、第
第
②の
表Bより、第
③の
④の
式Cより、第
これに、
これを計算して、
である。
表Cより、第
なので、
足りない分は、第
第
より、第
表Cから、第
これに
より、
解答