単元に分類できないトピック : 複数単元を含むもの グラフの描き方(1)

例題

次のグラフの概形を描きなさい。
(1) y=x22x
(2) y=x32x
(3) y=x32x2

アドバイス

共通テストに自分でグラフを描く問題は出ない。けれど、グラフが描くとイメージがつかみやすいし、見ながら考えるとミスも減る。グラフが簡単に描けるときには、描いて考えることをお薦めする。
グラフを描くとき、二次関数なら平方完成して頂点を求める、三次以上の関数なら微分するのが普通だけど、おおまかな形だけ分かればいいのであれば、簡単に因数分解できるときは因数分解して描いた方が早い。
みんな知っているテクニックだと思うけど、意外に使えてなかったりするので、念のために復習しておこう。

(1)

y=x22x
を因数分解すると
y=x(x2)
なので、x軸と
x=02
で交わる。

また、x2の係数は正なので、下に凸の放物線。

よって、グラフは解答のようになる。

解答
グラフの描き方(1) 解答

(2)

y=x32x
を因数分解すると
y=x(x22)
y=x(x222)
y=x(x+2)(x2)
なので、x軸と
x=0±2
で交わる。

また、x3の係数は正なので、グラフは全体として右上がり。

よって、グラフは解答のようになる。

解答
グラフの描き方(1) 解答

アドバイス

三次関数のグラフは、
x3の係数が正のとき、全体として右上がりの

グラフの描き方(1) 解説図

のような形に、
x3の係数が負のとき、全体として右下がりの

グラフの描き方(1) 解説図

のような形になる。

(3)

y=x32x2
を因数分解すると
y=x2(x2)
なので、x軸と
x=02
で共有点をもつ。
このうち、x=0は重解なので、グラフはx軸に接する。

また、x3の係数は正なので、グラフは全体として右上がり。

よって、グラフは解答のようになる。

解答
グラフの描き方(1) 解答