数学Ⅰ : 図形と計量 対角線と四角形の面積
例題
(1)
図のような四角形
(2)
図のような四角形
(1)
アドバイス
対角線の長さと交わる角度から、四角形の面積を求める問題。
一発では求められないので、図Aで色分けしたような4つの三角形に分けて考えよう。
三角形の面積の公式はいくつかあるけど、ここでは
公式
右図のような三角形の面積を
を使う。
説明のために、図Aのように、
ふたつの対角線の交点を点
このとき、
緑の三角形の面積は、
また、
なので、
オレンジの三角形の面積は、
この4つの三角形の面積を合わせて、四角形
となる。
式Aを因数分解しよう。
各項を共通因数の
( )の中をさらに因数分解して、
だけど、
と表せる。
以上より、
公式
四角形の2本の対角線の長さを
である。
ことが分かる。
ということで、問題を解こう。
式Bより、問題の四角形の面積
である。
解答
(2)
アドバイス
式Bの公式は、(2)のような凹四角形(ひとつの角が
説明のために、図Bのように
対角線
このとき、
緑の三角形の面積は、
となる。
式Cをさっきと同じように因数分解する。
各項を共通因数でくくって、
{ }の中をさらに因数分解して、
となるけど、
となって、式A''と同じになった。
以上から、式Bの公式は凹四角形でも使えることが分かる。
ということで、問題を解こう。
式Bより、問題の四角形の面積
である。
解答