数学Ⅰ : 図形と計量 90n°±θの三角比の値 (1)
例題
次の式の値を求めなさい。
アドバイス
例題は、ばらばらの角度の三角比を、角度を
私は好きじゃないけど、次のような公式もある。
公式
(複合同順)
この公式を暗記しておけば例題は解けるんだけど、先に書いたように、私は好きじゃない。どうせ憶えるのなら、英単語のひとつでも憶えた方がいいと思っています。
で、私のお薦めの方法は、憶えずに済む代わりに理解しなきゃいけない。「理解するより憶えた方がいいや」って人は公式を憶えてもらって、この先は読まなくても大丈夫です。
このページで復習したように、三角比は次のように定義できる。
定義
座標平面において、原点から、
この交点の
この定義の表現を少し変えて、図Bにおいて、
青い線の長さを
でも、単に長さだと、例えば
なので、図Cのように、
例えば図Dのようなとき、
(1)
問題の式の
は角度がばらばらなので、
角度をそろえるのは、公式ではなくてアドバイスの方法を使う。
慣れてくると頭の中で考えられるようになる。でも、はじめは図を描いて見ながら考えよう。
角度を
ここまで理解したところで、角度をそろえ始めよう。
式Aの赤い部分の
は、アドバイスの考え方から、図Fの赤い長さ。
図Eでこれと同じ長さなのは、緑の線、つまり
とかける。
式Aの青い部分の
は、図Gの赤い長さ。
これは
図Eで図Gの赤と同じ長さなのは、青い線、つまり
なので、
とかける。
式Aのオレンジの部分の
は、図Hの赤い長さ、
これは
図Eで図Hの赤と同じ長さなのは、緑の線、つまり
なので、
とかける。
以上の式B,式C,式Dを式Aに代入して、
である。
解答
(2)
数Ⅰでは負や
式Eの赤い部分の
は、図Iの赤い長さ。
図Eでこれと同じ長さなのは、青い線、つまり
とかける。
式Eの青い部分の
は、図Jの赤い長さ。
図Eでこれと同じ長さなのは、緑の線、つまり
とかける。
式Eのオレンジの部分の
は、図Kの赤い長さ。
これは
図Eで図Kの赤と同じ長さなのは、青い線、つまり
なので、
とかける。
式Eの緑の部分の
は、図Lの赤い長さ。
これは
図Eで図Lの赤と同じ長さなのは、緑の線、つまり
なので、
とかける。
以上の式F,式G,式H,式Iを式Eに代入して、
である。
解答