大学入試センター試験 2015年(平成27年) 旧課程 旧課程 追試 数学ⅠA 第3問 解説
解説
余弦定理
∠ABDの
余弦定理より、
である。
解答ア:7, イ:8
ADは、△ABDで余弦定理を使って、
となる。
解答ウ:2
160正弦定理
外接円の半径は、正弦定理を使うか、面積から求めるかだけれど。
ここでは
より、
正弦定理より、外接円の半径を
分母分子に
である。
解答エ:8, オ:1, カ:5, キ:1, ク:5
これまでで分かったことをまとめると
方べきの定理と逆
さて、AEだけど、正弦定理や余弦定理は△ADEでも△CDEでも使えない。正弦定理や余弦定理の次は、円があるから方べきの定理を疑おう。
図Bで、円Oに関して方べきの定理を用いると、
なので、
ここで、求める
分母を有理化して、
となる。
解答ケ:4, コ:1, サ:0, シ:5
図Bを見ると、
なので、AFについては相似を使おう。
△
より、
だから、
両辺を
である。
解答ス:5, セ:2
外接円の半径を求めようと思えば、正弦定理か面積だ。まぁこの問題で面積はないとして、△ACFで正弦定理を使おうとすると、∠ACFか∠AFCの
そう考えると、図Bの●をつけた角はすべて等しいので、∠ACFの
ということで、正弦定理を使おう。
弧
平行線の錯角は等しいので、
よって、
であるのが分かる。
正弦定理より、円O'の半径を
分母分子に
分母を有理化して、
となる。
解答ソ:2, タ:1, チ:5, ツ:3
別解
問題の流れから正弦定理を使ってO'の半径を求めたけれど、実は相似を使った方が簡単。
△
なので、その外接円の半径も
よって、円O'の半径を
となる。
解答ソ:2, タ:1, チ:5, ツ:3
ここまでで分かったことを、図Cにまとめてみた。
さて、次は
図Cの赤い斜線の三角形と青い斜線の三角形は、斜辺がそれぞれの円の半径の二等辺三角形で、3辺の長さが分かっている。だから、余弦定理を使えば
なので、センター試験の三角比の問題でよく出る、あの方法を使おう。
正弦・余弦・正接
図Cの赤い斜線の三角形は、OA=OEの二等辺三角形である。それだけ取り出してみた。
OからAEに下ろした垂線の足をHとすると、△OAHは直角三角形で、
分母分子を
解答テ:6, ト:4
青い斜線の三角形でも同じことをして、
分母分子を
解答ナ:6, ニ:4
以上より、∠OAE=∠O'AEとなるから、OAO'は一直線上にある。
なので、OO'はふたつの外接円の半径の和。
となる。
解答ヌ:6, ネ:1, ノ:5, ハ:5
テトナニをとばしてヌネノハだけ求めるのであれば、
式Aより、△
よって、赤い斜線の三角形と青い斜線の三角形も比が
相似な三角形の対応する角は等しいので、∠OAE=∠O'AEとなり、OAO'は一直線上にある。
の方が、解法としてはシンプルだ。