数学B : 統計的な推測 母平均の推定
例題
標準偏差が
公式から求める
公式
母標準偏差を
ただし、信頼度が
特に
信頼度
公式より、母平均
とかける。
これを解いて、
で、この
すると、上の式は
となるので、求める信頼区間は
である。
解答
アドバイス
これでは原理がゼンゼン分からないので、以下に 公式を使わなず原理通り解く解法を説明した。
ただし、過程がちょっと面倒なので、センター試験本番では公式を使って解くことをおすすめする。
公式を使わない解法
まず最初に思い出さなきゃいけないことは、標本平均の次の性質だ。
復習
母平均
このとき、標本平均は
母集団が正規分布に従うときには
に従う。
これを思い出したところで、問題を解こう。
の確率分布図を考える
最初に、標本平均
この問題では母集団がどんな分布か分からない。
でも、
この確率分布曲線のグラフを描くと、図Aができる。
例題で問われているのは、信頼度95%での母平均の信頼区間だ。
これは、図Aの緑の部分に標本平均の
つまり、図Bのように、緑の範囲に
正規分布を標準化する
ここで、緑の範囲を考えよう。
緑の範囲が95%なので、面積は
正規分布のグラフの面積なので、正規分布表を見るんだけど、
正規分布表に載っているのは、標準正規分布で、
だから、そのままでは正規分布表は使えない。
復習
確率変数を、
平均
もとの確率変数を
である。
いま、
平均値は
正規分布表を見る
これでグラフは標準正規分布になった。
なので、正規分布表が使える。
正規分布表に載っているのは、
緑の面積が
である。
正規分布表で
なので、図Dのように、緑の部分の右端は
また、正規分布は左右対称なので、左端は
あとは計算
図Dより、
ができる。
この式が成り立つときの
式Bを解く。
各辺に
各辺から
各辺に
上の式Aと同じ式ができた。
さらに計算して、
で、この
すると、上の式は
となるので、求める信頼区間は
である。
解答