大学入試センター試験 2015年(平成27年) 旧課程 旧課程 本試 数学ⅡB 第5問 解説
(1)
データの代表値
問題文中の表より、20人の合計が
解答ア:3, イ:3, ウ:0
(2)
番号1の生徒について、
なので、
である。
解答エ:1, オ:7, カ:0
生徒数は20だから、Aは
となる。
解答キ:3, ク:4, ケ:0
193分散と標準偏差
また、
解答コ:0, サ:0
(3)
復習
相関係数は、共分散をそれぞれの変数の標準偏差の積で割ったものだった。
共分散は、偏差の積の平均だった。
相関係数
この問題の場合、
共分散
なので、相関係数
である。
解答シ:0, ス:3, セ:5, ソ:3
(4)
0以上 10未満 |
10以上 20未満 |
20以上 30未満 |
30以上 40未満 |
40以上 50以下 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
0以上 10未満 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
10以上 20未満 |
1 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
20以上 30未満 |
0 | C | 1 | 0 | 0 | |
30以上 40未満 |
0 | D | 4 | 0 | 0 | |
40以上 50以下 |
1 | 3 | 2 | 0 | 0 |
問題文より、表Aの青で囲んだ部分の和が16、赤で囲んだ部分の和が8だということが分かっている。
青い部分の和にはCD両方含まれているので使えない。
赤い部分の和を使う。
赤い部分の和が8なので、
解答タ:4
生徒数は20、赤い部分の和は8なので、
解答チ:2
(5)
復習
もとのデータのすべてに
詳しくはこのページ参照。
確率変数の変換
なので、
である。
解答ツ:8, テ:3, ト:0
復習
もとのデータのすべてを
詳しくはこのページ参照。
問題文の表より、
これを
である。
解答ナ:1, ニ:0, ヌ:0, ネ:0, ノ:0
188データの整理
次は
表Aより、
0以上 10未満 |
10以上 20未満 |
20以上 30未満 |
30以上 40未満 |
40以上 50以下 |
---|---|---|---|---|
2 | 10 | 8 | 0 | 0 |
表Bの階級上限と下限を2倍すると、
0以上 20未満 |
20以上 40未満 |
40以上 60未満 |
60以上 80未満 |
80以上 100以下 |
---|---|---|---|---|
2 | 10 | 8 | 0 | 0 |
表Cとヒストグラムを比較した場合、
0
0以上20未満に3人いるから矛盾する。
1
0以上20未満に5人いるから矛盾する。
2
0以上20未満は2人で正しいけれど、20以上40未満に11人いるから矛盾する。
ここまでくると答えは3だと分かるけど、一応確認。
3
0以上20未満は2人で正しい。20以上40未満も10人で正しい。40以上60未満も8人で正しい。それ以上は0で、これも正しい。
よって、正しいのは3。
解答ハ:3
相関係数は標準化された値なので、
復習
と変換したとき、
っていうのを知っていれば、答えは②だって分かるけど。
ここではそれを知らないものとして説明する。
もう一度相関係数の復習をしよう。
復習
相関係数とは、共分散をそれぞれの変数の標準偏差で割ったものだった。
復習
共分散とは、(
ということで、共分散から考えよう。
といえる。
また、
といえる。
なので、式Bは、
となる。
なので、式A・D'より、
といえる。
次に標準偏差について考えるのだけれど、説明がややこしくなるので、標準偏差の2乗である分散で考えよう。
復習
分散とは、偏差の2乗の平均、つまり
式C・Fより、式Fは、
となる。
なので、式E・H'より、
といえる。
以上より、
となるので、
である。
解答ヒ:2